ゴールデンウイークです。そろそろ田植えの季節です。

ゴールデンウイークです。そろそろ田植えの季節です。

こんにちは べるぞう父さんです。

私は普通のサラリーマンですが、今流行の副業で農業(稲作)を少しかじっています。

実際は家に田んぼがあるので仕方なくやってるクチですが…。今回は田植えの事について書きたいと思います。

田植えには2種類ある

従来の”移植栽培いしょくさいばい”(苗を田んぼに植える方法)と”直播栽培ちょくはんさいばい”(種モミに特殊なコーティングをして種モミのまま植える方法)があります。

”直播栽培”は省力低コスト稲作として昭和60年から試験的に始まったそうです。農林水産省のHPでは平成29年度の作付け面積が3.3万ヘクタールで全体(146万ヘクタール)から見ると2.3%の作付けとかなり少ないですが、私の地域ではそんなに珍しい事ではありません。

まだあまり普及していませんが、年々右肩上がりに面積を拡大しているようです。

 

移植栽培”(従来の田植え)は苗の状態にするまでに

・種モミに水を吸わせて(約7日間)発芽させる

・苗箱に床土(約4kg)と発芽種モミを撒く

・苗箱を育苗室に入れて約30°以上で加温し2~3日かけて出芽させる

・苗箱をビニールハウスに並べて半月ほど管理する

・苗箱が苗でフサフサになる

・田植え機で苗を植える

田んぼに植える前の育苗作業ですが、育苗施設の設備コストもそうですが人の力や勘に頼る部分が多いところです。

ちなみに10m×10m(1aアール)の面積に苗箱は約20枚ほど必要になります。

 

一方の”直播栽培”は

・種モミに特殊なコーティングを行う

・直播田植え機で種モミを植える

育苗施設が要らず、人の手も掛からず良い事尽くめではありますが、当然従来の移植栽培にくらべてデメリットもあります。

 

直播栽培のデメリット

・発芽しない

種モミにコーティングして土の中へ植えるので、運悪く発芽しない種や、鳥に食べられたりするそうです。次の年に発芽するのもいるとかいないとか…。

 

・播種後の水管理が難しい

播種後の水管理が重要で、水管理によって生育にバラつきがでたり、弱弱しい苗に育ったりと水の管理が難しいと言われています。

 

・雑草対策

移植栽培の場合は雑草はまだ土の中で、移植苗がハンデをもらっている感じになります。これが直播栽培だとハンデ無しのガチンコ対決のような感じで、水稲よりも雑草のほうが先に顔を出す事もあり水稲の生育にあまりよろしくないそうです。初期の除草対策が重要になります。

 

・収穫量が少なくなる

上記の理由から移植栽培に比べて収穫量が約1割ほど少なくなるそうです。

 

・植えたかどうかパッと見分からない

田んぼの半分ぐらい植えて、種が減っていなくてようやく植えていない事に気がついた。みたいな事が実際ありました。

 

私が農業を手伝う前になりますが、当地区でも一度挑戦してそれ以来やっていないのでやはり難しかったのかも知れません。

しかし今後は少子高齢化で苗や田んぼを管理する人が年々減っているので稲作なら”直播栽培”にシフトしていくのは確実ではないかと思われます。

 

田んぼの準備

田起こし(1回目)

トラクターにロータリを装着して田んぼの固い土を砕き空気が入るように耕します。深さは15cmほどで出来るだけ均一に深くなり過ぎないように心がけています。

出来るだけ土が乾いた状態の方が作業がし易く、この田起こしで田んぼが凸凹になると後の作業にも影響してくるので注意が必要です。

私の地域では4月に入った頃から起こし始めます。

 

田起こし(2回目)

2回目の田起こしでは田んぼに水を入れて起こします。土の塊が半分ほど浸かる位に水を入れて1回目と同じように起こします。この作業でほとんど雑草や稲株は土の中にすき込まれてしまいます。

起した後は田んぼの水を切らすことなく、入水しながら管理します。

 

代掻き しろかき

田植えが出来る状態に成るように土を浅くより細かくし、田んぼを平らな状態にならす作業になります。また田起し後の雑草を土の中に沈める効果もあります。表面の土が見えるか見えないかぐらいの水位で作業します。

先ほどまでのロータリを外して、代わりにドライブハローをトラクターに取り付けます。ドライブハローはロータリーより刃が短く田んぼ上面の土を細かくして平らにならす事が出来ます。

代掻きをして3~4日後に田植えを行います。

※当ブログに書かれていることは本人の記憶を元に書かれている為、正確であるとは限りません。くれぐれも農作業は体調管理に気をつけ、機械操作は十分安全を確認して行ってください。